4: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/08(日) 18:05:26.70 ID:wh4JBXu80
老オーク「おい、おまえさん」
オークが村から出て、戦闘集団との合流地点へ向かうとき、一人の老いたオークが話しかけてきました。
オーク「どうしました?」
老オーク「ここから西に行こうとしているな? やめておきなされ。凶星が見える。東へ行くのじゃ」
オーク「東に行ったら家に帰ることになるんだけど」
老オーク「ならば戻るがよい、ということじゃよ。少年、君にはまだ、背負える業ではない」
少年オークはよくわからないため、無視をすることにしました。
少年オークが立ち去って数分後、ある黒いフードを被った人物が老オークの傍に音もなく現れました。
老オーク「やれやれ。…これで良かったのかね?」
???「はい。彼には我が主に仕えてもらわなくてはならないので。言いつけ通りに戻るようならここで斬り捨てるつもりでしたよ」
老オーク「見た目と裏腹に物騒なことを言いよるわい。儂は仕事をした。これにて帰るよ」
???「これは謝礼です」
老オークに金貨五枚(金貨一枚でオークの村では一か月豪遊可)を渡し、謎の人物は姿を消したのです。
老オーク「禍福は糾える縄の如し、か。少年よ、災いを乗り越えるのじゃぞ」
老オークの呟きは、誰の耳にも届かず、虚空へと消えていきました。
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