【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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◆7m3grp2dM2
[saga]
2018/07/21(土) 21:48:14.67 ID:EOrfUQ7uo
「今、此処から立ち去れば貴方達を一先ず見逃してあげてもいいわ。これは図書館騎士としての、最後の慈悲。いえ……貴方“達”への、最後の警告よ」
「他にも見てる奴が居ることくらい分かってるから。お仲間の命を無駄に散らしたくないのなら、サッサと立ち去りなさい」
リメロンは数での不利を理解しておきながら、あくまで支配者としての立場を取る。
それは、圧倒的強者としての余裕の表れなのだろう。
彼女は恐らく、何人が相手であろうと勝利する自信が、負けないという自負があるのだ。
一方のマスクは、手首を切り落とされていながら、その表情を変えることは無い。
彼女が右腕を揺すると、『ずるり』と滑るように右腕が抜け落ちる。
そして、その腕が抜け落ちた肩から、新たな腕が生えてきたのだ。
「…そう、貴女も『はぐれ』って訳ね。それで、答えを聞かせて頂ける?」
返答は沈黙。
二人の少女は睨み合う。
一触即発の空気が、そこには出来上がっていた。
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