【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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28: ◆7m3grp2dM2[saga]
2018/07/05(木) 01:27:17.32 ID:/axQZUF/o

選択:一緒にいる蛇について


やはり、一度自己紹介をされただけではどうしても納得しきれない。
百歩譲って蛇を飼うのが一般的だとして、それを首に巻いて連れ歩いていても、周りから一切奇異の目を向けられていないのはやはりおかしい。
そして何より、やはり喋る蛇というのは貴方の常識から大きくかけ離れ過ぎている。
こうして町を歩いてみても、他に喋る蛇なんて見かけないのであれば、貴方が気になることも仕方ないだろう。

改めて、その蛇は何なのかとリメロンに訊いてみる。

「え?紹介したでしょ?ナキだよ。ナキおじいちゃん」

「おじいちゃん、というのはリメロンさんの祖父ということなんでしょうか?」

「いやいやいや!私はどう見ても人間じゃん!」

「ふふっ…ワシを主様の祖父と勘違いされるのは初めてだな。奇天烈なこと考えるのだな」

「では、どういう関係なのでしょうか?」

「ん〜……まあそこらへん含めて司書様に説明してもらうつもりだから、直ぐに分かるよ」

「噛み砕いていうのなら、ワシは主様の仕事道具だな。これが一番語弊が無い」

図書館騎士とは、どうやら蛇を扱う仕事らしい。
改めて、この世界の謎は深まるばかりだ。



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