【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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◆7m3grp2dM2
[saga]
2018/07/08(日) 20:46:33.48 ID:gzFkeLa0o
>>198-200
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そこは、酷く寒い場所だった。
辺り一面、何処まで見渡しても真っ白な雪景色。
深々と降り積もる雪が、痕跡を消し、音を内へと押し込める。
物言わぬ少女が私の服を掴んでいる。
真っ白な少女の肌は、寒さで赤らんでいる。
寒さに震え、足を動かす事すら困難を要する雪の世界で、私を手繰り寄せる手だけは強く意思を感じさせた。
音が遮断された世界で、一つだけ耳に響く声があった。
幼い赤子の声だった。
おぎゃあおぎゃあと泣きじゃくり、自らの命をあらん限りに叫んでいた。
そんな世界で私は、ただ立って居た。
ジクジクと痛む左肩には、真っ赤な体液がへばりついている。
背中には、熱く燃えるような新鮮な痛みが、私の存在を証明していた。
私は両の手を伸ばす、泣きじゃくる赤子に向けて――――
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