【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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145: ◆7m3grp2dM2[saga]
2018/07/07(土) 22:18:59.85 ID:bMzyVt0To

選択:1


一日中市場を歩き回った貴方は、噴水近くに設営されたベンチに座り、腰を落ち着かせることにした。

こうして歩き回った中で、貴方が感じたことは、どれも自分とは馴染みの無い物。そんな感想だった。
食べ物や道具、どれもが自分とは縁のない物のように、貴方は感じた。

だからこそ、一つの現実に確信を持てる。
自分はこの世界の人間ではない。と。

このまま市場を巡ってみても、自分の見知った人物とは決して出会えないだろう。
やはり、最初に思い立ったように、この町から出てみるのもいいかもしれない。と貴方は思った。


「アスラさん。如何でしたか?この町を巡って?」

珍しく、キアの方から貴方に話しかけられる。
貴方は、人がたくさんいて少し疲れた。と正直に話した。

「そうですね、此処にはとても人が多い。ですが、争いとはとても遠い場所にある。私はそう思っています」

何故?と貴方は問いかける。

「この場所には多くの人とモノが流れ着きます。ですが、この町には『人種』の差別がありません。『獣人』であろうと『エルフ』であろうと、アスラさんのような異国人であっても、ナキ様のような人ならざるものであっても、等しくこの町の一部として受け入れられるのです。それは、平和である証ではないか?と私は考えます」

貴方はキアの語りに大きく頷く。
確かに、一日中この町を歩いていて、貴方は奇異の目が向けられるようなことが無かった事を思い出す。
そして、明らかに普通の人間じゃない人も、自然にこの町に溶け込んでいたことも。



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