14: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/04(水) 12:30:06.38 ID:5DTrxNrT0
女は麗奈に食事を与え、風呂に入れてやり、かいがしく世話をした。
まるで赤ん坊を産んだ母親のようだった。
かろうじて生きていたスカウトマンの肩書きで、麗奈をプロダクションに招いた。
だが麗奈は傍若無人かつ極めて自己中心的で、才能は認めれていたが、プロデューサー達に敬遠された。
そこで女に白羽の矢が立てられた。
ひろってきたなら責任を持って飼いなさい。
だが、彼女にアイドルのプロデュースのやり方はわからなかった。
自分のプロデュースにすら失敗したのだから、他人にどうこう言いたくなかった。
なので、自分からは何もしなかった。
麗奈の言葉に耳を傾け、麗奈のしたいようにやらせた。
営業をするのは麗奈が仕事をほしがった時だけ。それ以外は、本当に何もしなかった。
サボっていたのではない。アイドルの意志を尊重していたのだ。
はじめはうまくいかなかったが、LIVEバトルに参加してから麗奈は化けた。
麗奈はおおよそアイドルに必要な才能のほとんどが平均並みであったが、LIVE会場を掌握する能力に長けていた。
27Res/21.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20