59: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 01:09:28.15 ID:Wze3yOnD0
「うん。珍しく早起きできたから、軽く回ってみようと思って」
「それはよきことですー。感心感心ー」
頭なでなでされた。ラジオ体操に行く子供か俺は。
「……それに、芳乃がいるかもって思ってな。俺の見立ても捨てたもんじゃなさそうだ」
「わたくしはいつもここにおりますよー」
まったくだ。
とはいえ変な話なのだが、目論見通りに向かって見つけられたことが嬉しかった。
「時にそなたは、朝餉はお食べになりましてー?」
「ん? ああ、まだ。途中のコンビニでなんか買っとこうと思って」
芳乃はぽんと両手を叩いた。
「ならば、ご一緒にいかがでしょうー。みなも、じき起床される頃でありー」
「いやあ、それは悪いよ。みんな気を遣っちゃうだろ」
「そのようなことはー。そなたー、是非にー。みな喜ばれますゆえー。ねーねー。ねーねー」
い、意外と押しが強い……。
うーん。そこまで言われちゃ、断るわけにもいかないか。
「じゃ、ご馳走になろうかな」
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