68:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:03:36.88 ID:JrPefhnmO
回想、空き教室
善子「千歌さん、まずはこれを受け取って」つ小箱
千歌「これってチョコレート? だけどバレンタインはもう──」
69:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:04:19.12 ID:JrPefhnmO
千歌「そんな訳ないってば」ニコッ
善子「嘘が下手ね。リリー含めて、誰の目から見ても明らかだったのよ。『週明けから千歌さんがおかしくなった』って」
千歌「それは……おかしかったの?」
70:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:05:00.53 ID:JrPefhnmO
善子「よく見たらすっごい隈ね、疲れてる?」
千歌「ここ一月くらい、あんまり眠れてないから。ふわーぁ」
善子「でしょうね、最近あくびも多くなってたし」
71:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:05:42.54 ID:JrPefhnmO
善子「リリーってば隙あらばおノロケかますんだから。『千歌ちゃんがー、千歌ちゃんってばー』ってね」ハァ
千歌「梨子ちゃんっ//」カァーッ
善子「まあリリーなりに気にはしてたっぽいわね。『千歌ちゃん、何がなんでもラブライブ優勝するために肩肘張り過ぎてるように見える』ってね」
72:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:06:23.89 ID:JrPefhnmO
善子「千歌さんは『パラレルワールド』って聞いたことある?」
千歌「『パラソルワールド』? なんかずーっと雨が降ってそうだね」
善子「傘じゃないわよ、『平行世界』って呼んだ方が分かりやすかったかしら?」
73:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:07:25.94 ID:JrPefhnmO
千歌「いやー、さすがにそこまでは。っていうか、その『平行世界』とやらにまで干渉しようがないんじゃない?」
善子「そうでしょ。なら信じてあげなさい、『この一年間ずっと共に頑張ってきたリリー』のことを」
千歌「善子ちゃん……だよね、うん」
74:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:08:08.82 ID:JrPefhnmO
回想終わり
千歌「それでますます涙が出ちゃった。『よっちゃんに女の器で負けたー』ってね」
梨子「あはは……ところであのノートにあった血痕は?」
75:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:08:52.14 ID:JrPefhnmO
梨子「お願いだから『もう二度と自分の命を粗末にしない』って約束して、私と」
千歌「うん、わかった」
ちかりこ「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。指切った!」」
76:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:09:34.09 ID:JrPefhnmO
梨子「『私が嫉妬心なんて一切持ち合わせてない』ってこと。私だって、千歌ちゃんが他の娘と仲良くしててモヤッとしたりするんだからね!」
千歌「そうなの? ほんとに?」
梨子「本当だって。例えば千歌ちゃんと曜ちゃんが私の知らない昔の話で盛り上がったりすると、話についていけなくて『いい加減切り上げてくれないかなー』って内心イライラだったりするもの!」プンスコ
77:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:10:16.13 ID:JrPefhnmO
梨子「そういうのもあるけど、一番は『千歌ちゃんと幼なじみだから』なの!」
千歌「ええーっ、わからなくはないけどさぁ」
梨子「曜ちゃんってば、二人で千歌ちゃんの話してても時々ドヤ顔することあるし」
78:梨子[sage]
2018/07/02(月) 20:10:57.33 ID:JrPefhnmO
梨子「ところで、千歌ちゃんは今日が何の日か憶えてる?」
千歌「もちろん! 戻ろっ!」
梨子「何かあるの?」
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