17: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/07/01(日) 03:47:10.67 ID:kdkVKxIA0
○
そうして、大量にあった花火は線香花火を残して、二人で全て使い切ったのだった。
名残を惜しみながら、お互い最後の線香花火に火をつける。
控えめなぼんやりとした光は、ゆっくりとゆっくりと勢いを増す。
ぱちぱちと火花を散らし、最も勢い付いたところで、ぼとりと落ちた。
「あ、終わっちゃった」
「終わったなぁ」
「あのさ」
「また花火やりたい、って話?」
「なんでわかったの?」
「なんとなく」
「そっか」
「またやろう。あと十回くらい」
「それは多くないかな」
「いけるいける。まだ夏は始まったばかりだし」
「……だといいね。ふふ」
21Res/12.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20