【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/24(火) 23:46:26.68 ID:kVyODNzX0
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あの長かった夏も、気付けば終わりに近づいていた。
9月も残すところ後わずか。暦上ではすでに秋と言っても差し支えない。であれば、そろそろ涼風の匂いなどと言う物が感じられてもよさそうな頃合ではあるが──
『暑い』
残念な事に、この狭苦しいラボの中は、未だ衰えを知らないヤル気満々の残暑によって、蹂躙されつくしていた。
俺は吹き上がる額の汗を、白衣の袖口に吸い込ませながら、紅莉栖に目を向ける。
熱気立ち込める、ラボの片隅。ソファーに腰掛けた紅莉栖は、先刻よりテーブルの上に視線を落とし続けていた。
ひざに抱えたウーパのクッションが、やたらと暑苦しそうに見えて仕方ない。
「で、どうだ助手よ。これで俺の説明は一通り終わったわけだが……」
確認の意味で、言葉の最後に「理解できたか?」と付け加える。と、紅莉栖が俺に顔を向けた。
「当然、理解できてる。理解はできてるけど……」
「できてるけど、何だ?」
「正直、にわかには信じがたい話だな……とか、思ってる」
紅莉栖は、どこか懐疑的に見える瞳を作って、そう言った。
そして、とうとう茹だる暑さに耐えかねたのか、ヒザに抱えていたウーパクッションを脇にどかし、代わりにテーブルの上に放り出されていた厚紙のような物を手に取った。
「それにしても、バカ暑いんですけど。岡部、はやく扇風機、直せ」
そんな事を口走りながら、少しでも涼を取ろうと、手にした厚紙を団扇のように動かし始める。
そんな紅莉栖に、俺は言う。
「残念だが、俺はマッドサイエンティストであって、家電修理工ではない。涼を取りたいなら、自分で何とかしたらどうだ?」
「それが出来たら、やっている」
まるで、つまらない問答でもしているように、紅莉栖は愛想のない声色でそう返した。
そんな紅莉栖を視界に納めながら、問いかける。
「で、俺の話のどこが信じがたいというのだ?」
唐突に戻された会話の内容に、紅莉栖の反応が微かに遅れる。が、それも一瞬の事。俺の問いかけた内容を把握し、すぐさま返事を返す。
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