8: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/07/01(日) 02:44:33.61 ID:xINgz6jc0
肉と夜は進んでいく。アラキとカミヤは未成年だが、アベはそうでは無い。酒を飲み進める。
アベ「2人って彼女とかいるの?」
二人の手がピタリと止まる。
アラキ「……あー」
カミヤ「……」
一瞬の静寂の後、口を開いたのはアラキだった。
アラキ「生まれてこの方一度も」
アベ「同じく」
アラキとアベは「ハッハーーー!」と言いグラスをぶつけ合った。最初の乾杯よりも強いそれのせいで、烏龍茶が零れアラキの顔にかかる。
アラキ「いや〜アベさんはもういるものだと思ってましたよ」
アベ「こっちだってアラキには彼女の一人や二人くらいいるって思ってたわ!」
ここにいる三人は、母親が母親であるため容姿は優れている方である。
しかし、アベは周りの人間から安部菜々の息子と認識されており、「付き合ったらアイツの如く番組でネタにされるんじゃね?」と女子に思われて避けられている。逆に男子はなぜか寄ってくる。
アラキは……何でモテないんだろうか。何でだ。
アベ「まあカミヤも俺たちと同類でしょ!」
カミヤ「えっ」
アベは、「春休みはゲームと漫画とアニメで過ごす」と言ったことを根拠に、カミヤが彼女持ちでないと判断した。
アベ「ま、春休み暇なら遊ぼうよ」
アラキ「僕オススメのスポット色々知ってますよ」
しかし、二人は知らなかった。そのカミヤの発言がブラフ(嘘)であることに。
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