11: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/07/01(日) 02:46:12.77 ID:xINgz6jc0
付き合い始めて一年以上が経った彼女の事を、カミヤはアベとアラキには伝えていなかった。今回も、ブラフを使い2人を煙に巻いた。
伝えていない理由は、二人への遠慮や恐怖などではない。そもそも、アベもアラキも人格者であり、嫉妬に狂い我を忘れるような人間ではないとカミヤはよく知っている。
この場でカミングアウトすれば、きっと二人は彼女が出来た自分の事を祝い、食べ放題のメニューにはない特上カルビを頼み始めるだろう。
しかし、(嘘吐き)カミヤは言えなかった。二人は怖くないが、二人の親は怖い。
アベから(子だくさん)安部菜々に話が伝われば、自分も番組に下案説的な出演を果たすかもしれない。
アラキから(仕上げはデジタル)荒木比奈に話が伝われば、彼女が赤裸々なエピソードを求め自分の元へ取材に来るかもしれない。
それが、カミヤは恐ろしかったのだ。
アベ「あー、彼女かぁ……」
アラキ「どうやって作るんですかねぇ……」
(童貞)アベと(童貞)アラキがぼやく中、(非童貞)カミヤは残った肉を網に乗せていくことで喋ることを拒否した。
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