自衛艦隊これくしょん3―おおすみ、出航します!―
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56:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:50:20.89 ID:y+HZEnIj0
とわだ「言うようになったじゃん、おおすみ」
私はめんどくさいという感情を一切包み隠さずに、とわださんを見ます。
おおすみ「だから、あなたの前でこんなこと言うの嫌だったんですよ。愛する後輩の指導を取りましたが」
とわだ「しっかし、あのめそめそうじうじしてたおおすみがねー。いやぁ私も年取ったなぁ」
おおすみ「お互い様ですよ。あなた、そんな快活なお姉さんキャラじゃなかったでしょ?」
とわだ「そりゃいつまでもカリカリしてるわけにはいかないでしょ。っていうかおおすみもなんだか神経が図太くなったというか、可愛げが無くなったというか。昔の方が正直好きだったんだけどなー」
おおすみ「それはどうも。私だっていつまでも初心なままではないんですよ」
いせ「え、あのおおすみに初心な時代があったの!?」
おおすみ「あなた何そこに驚いてるんですか。私はいつでも純情でしょうに」
とわだ「いやぁ、呉に着任したてのおおすみは」
おおすみ「とわださん!!」
いっちゃん「ならあたしから教えてやるばい! 昔のおおすみは」
おおすみ「いっちゃん!?」
にぃさん「いっつもびくびくしとる感じでなぁ」
おおすみ「にぃさんまで!?」
とわだ「よし! じゃあ三人で手分けして話してあげようじゃない。あれはまだ冬の……」
おおすみ「と、とわださんがその気にならこっちにも考えがありますよ! 私たちの部屋で一人」
とわだ「あ、コラ! それは言わない約束でしょ!」
おおすみ「そんな約束してないでしょ!」
とわだ「なら私だって! 二人で訓練してる時の」
おおすみ「あああああ!! それはなし! それはなしですぅ!!」
私の悲鳴が、あの時に比べれば幾ばくか平和になった海に響き渡るのでした。
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