自衛艦隊これくしょん3―おおすみ、出航します!―
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54:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:47:34.07 ID:y+HZEnIj0
いせ「まさか私が、『いせ』の名を持つ艦娘が、ここに来られたってのが、本当に驚きだった。それを受け入れてもらえるってのも」
おおすみ「いせさんのこと、レイテでも日本でも、みなさん歓迎してくれていましたもんね」
いせ「うーん。でも、ちょっと複雑でもあるんだよね。ほら、言われたじゃん。『自衛隊が歓迎される事態と言うのは、国や国民が大変な目にあっているときだけである』って」
おおすみ「……確かに我々自衛隊は、日陰者の身にあったほうがいい存在です」
とわださんがちらりとこちらを見ました。が、気にせず話を続けます。
おおすみ「ですが、国や国民の方々が暗闇に包まれることは、悲しいですがあります。災害も有事も、ある日突然私たちの前に現れ、全てを奪おうとしてきます。そんな時に、私たち自衛隊が国民を守り、国を救い、人々の希望の灯にならなくてはいけません」
私は背後の水平線に消えゆくレイテ島を振り返りました。
おおすみ「レイテの皆さんがあなたを歓迎したということは、あなたに希望を見いだせたからです。自衛艦としての本分を果たしたからです。それは誇っても良いことだと、私は思いますよ?」
いせ「……ありがとう」
おおすみ「これでも、貴方より長く全通甲板背負って自衛隊にいた身ですからね」
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