自衛艦隊これくしょん3―おおすみ、出航します!―
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21:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:33:45.40 ID:y+HZEnIj0

 私は唇をかみしめました。何を偉そうに、という反発が生まれていました。

おおすみ「あなたに、……あなたに何がわかるというんですかっ!」

 だから、叫んでいました。とわださんに噛みつかんばかりに近づきます。

おおすみ「生まれた瞬間に存在を否定されて! なのに変な期待ばかりされて!! そんな私の何があなたにわかるっていうんですか!!」

 とわださんが言葉を失ったのが、はっきりわかりました。彼女が息をのむ音が聞こえました。

おおすみ「…………。申し訳ありません。失礼な真似をしました」

とわだ「……わかるわよ」

おおすみ「……え?」

とわだ「自衛隊が、そもそもそんな組織じゃない」

おおすみ「…………」

とわだ「…………。ごめんなさい。私も言い過ぎたわ」

 それだけ言うと、とわださんは踵を返して走っていってしまいました。残された私は、呆然と立ち尽くします。するとそこに、

総監「あー、悪いな。盗み聞きするつもりは、その……。なかったんだ」

 総監が、頭をぽりぽりと掻きながら現れたのでした。




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