2: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/29(金) 19:36:03.92 ID:XuoQ6Ng60
そんな中でも、プロデューサーはしっかりとハンドルを握りしめ、
ワイパーの向こう側へと目を凝らし、つまらない事故なんかを起こしたりしないよう、
細心の注意を払って運転を続けているようだった。
少なくとも、助手席に座っているしかない私からすればそう見えた。
彼だって、昼間の仕事で私以上に疲れているだろうに。
私ももう十八だもの、車の免許を持っていたら運転だって代われるのに
――そんなことを睡魔で滲んだ意識の中、薄ぼんやりと考えて。
既に半分以上瞼の落ちた目を擦ると、
ヘッドライトが照らす長い長い直線道路を睨みつける。
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