勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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97:名無しNIPPER[saga]
2018/07/05(木) 22:32:40.97 ID:ScR/6PTI0
勇者「だってさっきから今の間に、自然に傷が塞がるわけないだろう?」

少女「うーん……。ちょっと腕とか見せてよ」

勇者「ほら」

少女「……ないね。綺麗なままだ」

勇者「だろう?」

勇者(実際のところ、傷はあった。だいぶ傷だらけだった)

勇者(そのほとんどを回復魔法で塞いでしまったので、跡形もないが)

勇者(さっきの炎魔法の一件でわかったことがある。それは、この世界では魔法の威力が著しく下がってしまう、ということだ)

勇者(この傷口を治すくらいの魔法をかけても、一瞬痛みが和らいだような気がしたような、本当にわずかな効果しかなかった)

勇者(しかし、実験も兼ねて何千人もの瀕死の人々を完全に回復させてしまうくらいの、究極回復魔法を自分一人に集中させたら、それでようやく俺の擦り傷は回復した)

少女「でも、ちょっと顔色悪いね」

勇者(余計な心配をかけないためにとはいえ、おかげで魔力はスッカラカンだ。もう一人分、少し体力を削って魔力を使用したせいもあって、今にも倒れてしまいそうですらある)


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