勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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411: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:43:36.23 ID:9OC/ch8I0
「きゃあああああああっっ!!! 痛い痛い痛いいたいぃぃっ!!!」

腕が縦に、真っ二つに裂けてしまったような感覚が全身を突き抜ける。

鮮血が傷口から一気に噴き出る。

あまりの痛さに加えて力も抜けていって、その場に立っていることもできなくなり、地面に倒れてしまう。

傷口に土が入ってきて、それによってさらなる激痛が私に降り掛かった。

「うぐぅっ! やめて、やめてぇ……っ! いたいいたいいたいいたいぃっ!!」

あまりの痛みに息が詰まる。

苦しい。息がしたいのに、できない。

私を取り囲む化物たちは、なおも私を傷つけようとする手を止めず、次々と何かが壊れていくのを感じた。

頭を殴られたような気がする。右耳が聞こえなくなった。そこに手をやると、本来あるはずのものが、そこにはなかった。

違和感の意味を理解するよりも先に、その上げていた手が勝手に動いた。

何か棒のようなもので打ち付けられたのだとわかった瞬間、また想像を絶する痛みが襲いかかる。あまりの苦痛に叫び声をあげようにも、そのための息がもう私の中には残っていない。

「あ……っ、ぐぁ……っ」


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