勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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398: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:34:04.67 ID:9OC/ch8I0
もしかして、そこにいるのか?

そう問いかけようとした。しかし肉体のない俺の言葉は、声にならずに自分の中で反響する。

何かの声が大きくなる方へと、俺は進んでいく。

するとそのうち、辺りがほんのりと明るくなっていくような感じがした。

感覚するための器官がないからそんなものが見えるはずがないのだが、俺はそれを光だと認識した。

小さくて、淡い光だった。

片手で握ったら見えなくなってしまいそうなくらい、儚く弱い光。

それにそっと触れる。

あたたかくて、ほのかに懐かしいにおいがする。


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