勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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383: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:21:24.44 ID:9OC/ch8I0
老人「なるほど。面白い理論だ。だがそれは何か根拠があるのか?」

魔物女「以前から結界魔法に関しての研究は盛んで、これを示唆する内容のものはありましたの。そして、つい先日興味深いデータが取れたのです」

老人「ほう」

魔物女「あなたは、時の砂時計というものをご存知で?」

老人「確か、特殊な砂を使った砂時計で、正確な時間を測れる道具だとか」

魔物女「そう、それであっていますわ。時の砂時計で結界魔法の内側と外側を計測したところ、流れる時間に微小のズレがあることがわかりましたの」

老人「微小の、ズレだって?」

魔物女「ええ。それで結界魔法は単純な壁を作り出しているわけではなく、何かしらの時空的な断絶を生み出しているという可能性を、ようやく考察するに至ったわけですわ」

老人「すごいな……! そんなことが、あり得るのか……!」

魔物女「とは言え確証にはまだ至っていませんし、この結果が意味することはもっと別の意味なのかもしれませんが」

老人(光が、見えた気がした。この数千年もの間、様々な世界を漂流し続けて、初めての手がかり)

老人(時間という概念を乗り越えるための、わずかだが光明が差したように思えた)


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