勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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203: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:19:39.72 ID:bruJe3aq0
勇者「見てたって……?」

少女「あなたが現れる瞬間を」

勇者「俺が、現れる?」
以下略 AAS



204: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:20:13.62 ID:bruJe3aq0
勇者「つまり、君は、そんな得体も知れない人間に、話しかけてきたのか?」

少女「そうだよ?」

勇者「どうして……」
以下略 AAS



205: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:20:41.08 ID:bruJe3aq0
少女「……変かな?」

勇者「…………」

勇者「……ああ、変だ。奇怪だ。理解できない」
以下略 AAS



206: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:21:13.72 ID:bruJe3aq0
勇者「話す気なんてさらさらなかったから、上手く言葉にできる自信がない」

少女「それでもいいよ。ゆっくり、話してくれれば」

勇者「…………」
以下略 AAS



207: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:21:42.93 ID:bruJe3aq0
少女「そんなの、信じられないよ……!」

勇者「事実だ」

少女「ねぇ、それじゃわからないよ。最初から話してよ……」
以下略 AAS



208: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:22:13.06 ID:bruJe3aq0
勇者「証拠を見せた方が早いかな」

ポッ

少女「わ、火の玉が!」
以下略 AAS



209: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:23:07.36 ID:bruJe3aq0
勇者「そんな驚くか?」

少女「驚くよ! 普通!」

少女「じゃ、じゃあ……九十何回も、魔王と戦ったってこと……?」
以下略 AAS



210: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:24:53.42 ID:bruJe3aq0
勇者「人との出会いにも、偶然の巡り合わせにも、何をしても、見ても、感じても、少しずつ心が動かされなくなっていった」

勇者「魔王を倒しても『ああ、じゃあ次』みたいに、冒険することは俺にとってただの『作業』になっていた」

少女「作業……」
以下略 AAS



211: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:25:36.96 ID:bruJe3aq0
少女「何があったの……?」

勇者「その世界にはもうほとんど人間は残っていなかった」

少女「えっ……」
以下略 AAS



212: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:26:13.26 ID:bruJe3aq0
少女「根絶やしって……っ」

勇者「文字通りの意味だよ。魔物を一匹残らず滅ぼすって」

勇者「世界中に魔物は何千万といて、いや、億までいってたかもしれない。一方人間は千にも足りないくらい」
以下略 AAS



213: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/07/16(月) 19:26:53.85 ID:bruJe3aq0
少女「あなたが、魔王……?」

勇者「そう。その立ち位置になれば、魔物達をコントロールできる」

勇者「そのためには、まず魔王に近づかなければならない。何か魔物達にとっての勲章ともなるようなものが必要だった」
以下略 AAS



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