19:名無しNIPPER[saga]
2018/08/18(土) 14:19:54.96 ID:DgRDLX8+O
グラスに麦茶を満たしてテーブルに帰ると、美也は顔を伏せたままだった。
そして組んだ両手を膝の上に置き、「モジモジ」という擬音が聞こえてきそうなくらいモジモジしていた。
どこかの辞典の「モジモジ」の項目の参考画像として使えそうなほどのモジモジ具合だ。
「はい、どうぞ」
そう言ってテーブルにグラスを置くと、氷同士がぶつかって小さな音を立てた。
カラン、と。
駒の音と氷の音。
ここにセミの鳴き声でも加わればなおさら良い。
あぁ、将棋は夏だよな、と一人で勝手に納得した。
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