3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/06/26(火) 01:51:02.97 ID:i5pOqTtPO
壮絶な二人の斬り合いは、目にも止まらぬ速さで繰り広げられ、並の実力者では何がどうなっているかも理解できぬであろう。
エル「なにがDOなっているの……?」
彼女の疑問に応える者あり。
サリー「押しているのは宋太郎だニャ。しかし、貝腹は危なげなく宋太郎の魔剣連舞斬(ダークネスカッター)を防いでる。まだ勝負はわからないニャ…」
彼女の名はサリー。
猫の獣人である。
数年前、雨の中で段防留(だんぼぅる)にうずくまりて鳴いていたサリー。「お前も一人なのか」と番傘を差し出した男こそ、誰であろう宋太郎その人である。
以来、彼女は宋太郎を慕い付いてきて今に至る。
これは余談であるが、江戸時代の庶民は傘の使用を禁じられていた(殿、利息でござる!で見たから僕知ってるんだ)。
この事から、宋太郎の身分は悪くはなかったのだと窺い知ることができよう。
サリー「ま、もし負けてもエルが回復魔法で宋太郎を治してあげればいいんだニャ」
エル「NO!ソータローは負けません!ミーは信じてマース!」
言い切るエルを目の当たりにして、サリーは(エルには勝てないニャぁ)と納得する。
宋太郎と貝腹の宿命の対決を前に、ここに一つの正妻対決が決着したのであった。
12Res/10.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20