キョン「Detroit: Become Human?」長門「……一緒にプレイして欲しい」
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13:名無しNIPPER[sage]
2018/06/23(土) 21:34:47.74 ID:J6h1DmE80
キョン「よし、今日のところはこんなもんか」

カレーをパクつく長門を膝の間に挟んで、それから更に1時間程度プレイして、切り上げた。
ゲームはチャプターごとに区切られていて、俺の感覚ではそろそろ序盤も終わる頃合い。
この辺りで暇を告げるのが最適とみたのだが。

長門「……続けて」

コントローラーを握る俺の手に重なる長門の手が、それを許さない。離してくれないのだ。
まるで駄々をこねるようなその口ぶりに思わず苦笑しつつ、俺は仕方なくゲームを続行した。

とりあえず、釘は刺しておくことにする。

キョン「次のチャプターまでだぞ」

長門「……最後まで」

ぎゅっと、心なしか長門の手に力が篭った気がした。どうやらぶっ通しがお望みらしい。
だが、果たして何時間かかるのだろうか。

長門「……10時間、くらい」

キョン「なげーよっ! 朝になるだろ!?」

堪らずツッコミを入れた。
長門にしては思い切ったボケだった。
珍しいこともあるものだと思ったが、どうやら本人にボケた自覚はないらしく、きっぱりと。

長門「……終わるまで、帰さない」

何それ。ここ、笑うとこ?
ゲームが終わるまで帰れまテン! 的な?
ポカンと口を半開きにして状況な飲み込めない俺に、目を疑うような現象が飛び込んできた。

長門「……空間は、閉鎖した」

その宣言の通り。
部屋の入り口はおろか、隣室の扉、そして窓に至るまで、無機質な壁に塗り固められていた。

まるで。
朝倉に教室で襲われた、あの時のように。


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