八幡「もし俺が鶴見家の長男に生まれたら」
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2:佐藤勇太[saga]
2018/06/23(土) 14:21:17.85 ID:UgX2svaS0
「お兄ちゃんが事故ってどういう事?」

今日の朝早くに、入学式に参加をする為に家を出たが、犬を助ける為に事故にあったらしい。

お母さんはもう学校に出勤していたが、学校から小学校に事情を話してお休みを取ってくれた。

お母さんが入学式が終わり次第、私を連れて車で総合病院迄連れていってくれるらしい。

家の片付けなどをしていたらお母さんが迎えに来てくれた。車に乗ったら病院に向けて出発した。助手席と後部座席には男性が二人乗っていた。


「お母さん……。お兄ちゃんの具合は大丈夫なの?」

「ええ。2週間から3週間の入院で済むみたい。詳しい話は病院についてからになるけど、運転手さんと目撃者である柳川先生が言うには、犬の飼い主も側にいたらしく、事故直後に犬を連れてその場から立ち去ったらしい。柳川先生と運転手さんが警察にも証言してくれたわ。」

後部座席の男性が話始めた。


「わしが、鶴見先生の同僚の柳川や。事故を目撃してしまったし、直ぐに鶴見先生の息子さんと分かったから鶴見先生に連絡したわ。大人としても教師としても当然の対応やで。それにしても犬の飼い主は許せへんな。証拠隠滅やないか。」


どうやら後部座席の男性は、お母さんの同僚の人で、目撃者である柳川先生らしい。

「お兄ちゃんを助けて貰いありがとう。」

私は素直に柳川先生にお礼を言った。

「ありがとな。人として当然の事をしたまでや。」


「お母さん。犬の飼い主は結局はどうなるの?」

「運転手さんとその家の人である雪ノ下姉妹と母親が謝罪に来るらしいけど、私はある意味被害者だと思ってます。犬の飼い主がしっかり管理していれば事故にならなかった筈です。雪ノ下家と合同で損害賠償及び慰謝料の請求になると思います。」

今度は助手席の男性が話始めた。


「私が弁護士の城廻です。鶴見先生には娘がお世話になっていて今日の朝に鶴見先生から連絡があり駆けつけました。

鶴見先生に依頼されこの件の担当になりました。留美ちゃん宜しくね。」


「それで、犬の飼い主についてですが犬の飼い主に対して被害届を提出して、犬の飼い主が判明しました。その飼い主は由比ヶ浜結衣さん……。総武高校に今日入学した生徒でした。

つまり犬を連れて逃げて何食わぬ顔で入学式に参加をした事になります。」


「嘘でしょ。今日の入学式に出ていたと言うの…。うちの息子を事故に合わせておいて、決して許さないわ。普通は柳川先生みたいに警察に連絡したり、救急車を呼んだりする筈だけど何食わぬ顔で入学式に参加をした以上は反省はしてないわね。」


「ほんまや。小学生でも分かる事やで留美ちゃんも分かるやろ。」

「うん。分かるよ。人として不味い行動っていうことが…。」


「そうやな。少し鶴見先生とわしでその由比ヶ浜という生徒を調べて見るわ。何で合格出来たのか疑問に思ったわ。城廻弁護士にお願いやけど後日、学校に一緒に行って貰い対応して貰いたいんや。」


「そうね。ここにいる全員が信じたくないけど裏口入学の可能性を認識していると思う。私も副校長として校長先生に報告させて貰うわ。本格的に調べさせて貰う事になります。城廻弁護士、柳川先生、協力をお願いします。」


お母さんは総武高校の副校長として調査することに決めたようだった。

こうして病院へと向かい病院に到着した。


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