21:名無しNIPPER
2018/06/22(金) 21:37:33.24 ID:fj3qUTOSo
楓『今日乗った船は、とっても素敵な船でした』
武内P『はあ…』
楓『快適な船旅でしたね』
武内P『そう、でしたか』
武内P『では船長の方に後日、伝えておきます』
楓『それで…あの船を見て、思いました』
楓『いえ、あの船と言うより…』
武内P『……』
楓『あの船にある……錨を見て、思いました』
武内P『錨、ですか』
楓『ええ。錨、です』
楓『……』モジッ
武内P『…?』
武内P『その、それで』
武内P『何を、思われたのですか』
楓『そうですね…』
楓『ぎゃりぎゃりと音を立てて登り、下る錨を見て、ふと思いました』
武内P『はあ…』
楓『まるで、プロデューサーみたいだな、と』
武内P『……え?』
楓『……』
武内P『……私が、錨?』
楓『ええ』
楓『黒くて、ずっしりして…』
楓『水面に浮かぶ船がどこかに流れてしまわぬよう、留めてくれる』
楓『まるで貴方みたいです』
武内P『……』
楓『でしょう?』
武内P『……』
武内P『……』
武内P『……ええ』フッ
武内P『確かに…そうですね』
武内P『海に浮かぶ船は…貴方は、放っておいたら何処かへふらふらと、流れて行ってしまいそうです』
楓『はい♪流れて行ってしまいます♪』
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