13:名無しNIPPER[saga]
2018/06/22(金) 04:00:13.85 ID:bzibNIIG0
床に残る血痕と奇怪な音。
いじめを行っていたという罪悪感。
それらは友達から正常な判断能力を奪っていた。
「ね、ねえ、先生呼ぼうよ、何か怖いよ」
私は心の中で毒づく。
この状況で教師を呼べば事態を隠し切れない。
床の血痕をまず何とかしないと。
いや、その前に個室の中から彼女を追いだすのが先か。
掃除用具入れの中からモップか何かを持ってきて……。
そこまで考えた所で、私は気づいた。
個室の扉が、少し開いている。
ここからでは角度的に中は見えない。
けど、扉が少し開いているのは分かる。
その隙間から、細い手が。
不安そうな顔で私を見つめる友達の方へと伸びて。
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