115: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/23(土) 02:11:08.75 ID:m1XId8Ww0
全てを呑み込んで彼は静かに笑いました。
そうして何か忘れていたことがあるように、ごそごそと懐を弄り始めます。
どうしたのかな?
と思う目の前で、なんだか不思議とかしこまった様子で一枚の紙を差し出すのです。
「アイドル、続けてみませんか」
なんだかんだで貰っていなかった、プロデューサーさんの名刺でした。
――ほら。
呟くと、彼は不思議そうな顔をして。
抱きしめた名刺は暖かくてやわらかくて、素敵な匂いがしました。
「今、もっと好きになっちゃいました」
〜おしまい〜
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