73: ◆KWjQNDTan2[saga]
2018/06/27(水) 20:11:48.86 ID:OlbWkhBM0
――羽丘学園 教室――
あなた(昨日の夜に決めたこと)
あなた(それは宇田川先輩との和太鼓に全力を注ぐ、ということだった)
あなた(偶然に偶然が重なった結果だったが、この学園に入学して宇田川先輩と知り合えたこと、そして和太鼓を叩いているところに出くわしたのも何かの縁だろう)
あなた(宇田川先輩と、あの力強く鼓膜を打つ太鼓の音)
あなた(それらに心を奪われた――とは言い過ぎかもしれないが、強く惹かれているのは確かなことだ)
あなた(それに目標の近くにいた方が色々と分かりやすくていい)
あなた「……よし! そうと決まれば宇田川先輩に弟子入りだ!」
あなた(金曜日に神社で話したことを思い出す)
あなた(確か、宇田川先輩は木曜か金曜にあそこで太鼓を叩いていると言っていた)
あなた(今日は月曜日。今すぐにでも宇田川先輩のクラスに足を運びたいところだが、いきなり押しかけては迷惑だろう)
あなた(それにバイトのこともある。羽沢先輩には木曜と金曜は出来るだけシフトを空けさせて欲しいということも伝えなければ)
あなた(加えて、「友達を呼んできてもいい」と宇田川先輩は言っていた。きっとそれだけ和太鼓に興味を持つ人が少ないんだろう)
あなた(クラスの男連中にも軽く声をかけてみよう)
あなた(そう決めたところで、始業のチャイムが鳴り響く)
あなた(宇田川先輩との和太鼓に全力を注ぐと決めたが、だからといって他のことを疎かにしていい訳がない)
あなた(今はしっかりと勉強に力を入れよう)
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