34: ◆KWjQNDTan2[saga]
2018/06/20(水) 23:35:09.63 ID:NQFD6swr0
あなた「ああ、神社か」
あなた(件の場所へたどり着いた俺はそんな呟きを漏らす)
あなた(一応この近所に生まれ育ってきたが、この辺りは俺の学区外だった)
あなた(そういえば昔、お祭りがある時だけこの神社に来ていたことをぼんやりと思い起こす)
あなた「音は……この上からか」
あなた(鳥居をくぐり、参道から続いている石の階段。その上からこの音は聞こえているようだった)
あなた(俺はその階段を上る。木々に挟まれたそれを登りきると、境内に辿り着く)
あなた(ずっと音が近くなった。腹の底に響いてくるような強い音だ)
あなた「音はあそこから……うん?」
あなた(と、社の一角に大きな太鼓があった)
あなた(そしてそれを叩いている人物の鮮やかな赤い髪が目に映る)
あなた(思わず俺はその近くまで小走りに寄って行ってしまう)
巴「はぁ! ソイヤ、ソイヤッ!」
あなた(……やっぱり見間違いじゃなかった)
あなた(綺麗な髪を括り、法被を着て、一心不乱に太鼓を叩く女性は宇田川先輩その人だった)
あなた(俺はしばしその姿に見入ってしまった)
巴「……ふぅ、こんなもんか。ん?」
あなた(一区切りついたのか、宇田川先輩が1つ息を吐いて、額に浮いた汗を拭う)
あなた(それから俺の存在に気づき、こちらへ視線を巡らせてきた)
巴「あれ、お前は確か……羽丘の新入生だよな」
あなた「はい!」
巴「また珍しいとこで会ったなぁ」
あなた「お久しぶりです、それと練習の邪魔してすいません!」
巴「いやいや、ちょうど休憩しようと思ってたとこだから気にすんなって」
巴「それよりお前……もしかして、和太鼓に興味があるのか?」
あなた(俺はその宇田川先輩の言葉に……)
1:あります!
2:あんまりないです!
3:その他自由安価
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