魔女(やったー!イケメン従者ゲット〜!)男「…」
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29:名無しNIPPER
2019/04/16(火) 16:56:20.03 ID:cdh4fd1zO
商人「あ…」
男「【この顔】は、我が至高の御方である『孤高の魔女』様にも戒めよと、厳重に注意されております」キュッ
男「異境に住まう身、我々に畏怖を持たずヒトガタとの営みを介する──貴女の手際、そして身分であれば…と」
男「不用意に顔を晒しました。この場に不手があるならば私の方こそでしょう、申し訳ありませんでした」ペコリ
商人「っ……いえ、なにも貴方様が頭を下げることなど」
男「では、互いに不手際があったとということで、この場は手打ちとなりませんか?」
商人「いや…ですから…」
男「フリーペさん」
商人「………。わかり、ました。ですが、その」
男「ええ、勿論ですとも。今宵、何事もなかった。──貴女はポーションを受け取り、私は主人と貴女の商売を間に立った」
男「それだけです。何卒、今宵のような美しい月の光の下、『ヒトガタ』と『アジン』がよき交易が行えることを」ぺこり
商人「はい。それは我が王国きっての願い、そして平和を願う人々の想いでしょう」ぺこり
〜〜〜〜
男「お帰りは一人で?」
商人「ええ、もちろんですとも。このロクロの森、勇んで挑む輩はおれど、交易のために出向く者などおりません」ドヤーッ
男「流石はフリーペさん、感服いたいします。ですが、馬の一つも連れてこずとは…」
商人「獣臭が酷いそうで、この地に慣れた近隣の村の馬も貸していただけませんでした。無論、戦場慣れた王都の馬も役が立たず」
男「なるほど。では、私がお送りいたしましょうか?」
商人「……はい?」
男「ですから、此度は満月近しロクロの森です。森に住まう魔物は月灯に絆され活発化しております、なので私がお送りましょう」
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