25: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:23:36.86 ID:bc+j41HO0
「だからお二人とも、もしかすると頭がおかしいんじゃないかなって心配に」
「星梨花?」
「……自分たち、別に頭はおかしくなってないぞ」
「え? ……あっ! ご、ごめんなさい。誤解を招く言い方でした!」
即座にジトッとした視線を向けられて、
咎められた星梨花が慌てた様子で首を振った。
「頭の調子がおかしいんじゃないかなって、心配になっちゃったんです。わたし」
そうして言い直された言葉はしかし、
無邪気にプロデューサー達を傷つけたが……。
何、彼らだって彼女の言わんとしているところは分かる。
男は「ま、まあいいさ」と引きつった笑顔で大人の余裕を見せつけると。
「とにかく、俺たちにシラミ取りシャンプーは必要ない。
申し訳ないがこいつは袋に仕舞っちゃって、折角来たんだからおやつでも――」
言いながらやれやれとその手で頭を掻いたのだ。
当然、彼の迂闊な行動を見逃すような星梨花ではない。
すぐさま疑うように男を見やり、「……やっぱり確認はしておいた方が」
「いやいやいや、これは癖! 単なる癖だからっ!」
「誤魔化すところがますます怪しい……。
プロデューサーさん。少しの間、そのままじっとしていてくださいね?」
49Res/37.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20