【モバマス×餓狼伝説】ビリー・カーン「はァ?アイドル?プロデューサー?」 2
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699: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 22:52:21.33 ID:+xq2CPsf0
同時刻
事務員宅


事務員「……」
以下略 AAS



700: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 22:56:10.45 ID:+xq2CPsf0
事務員「そんな……!事務所が大変なこの時に……!」

つかさ「さっきも言ったろ。事務所は分割の上で本体は清算、アイドル事業から撤退するって」

事務員「だから……!アイドル事業からは撤退するにしても、完全に廃業する訳じゃないんでしょう!だったら私にだって出来ることが……!」
以下略 AAS



701: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 22:57:24.37 ID:+xq2CPsf0
つかさ「だからこそ、だ。もしお前が何にも出来ないヤツだったら、放り出す事なんてできない。けど、お前は優秀だ。どこにだって行けるし、どこでだって活躍できる」

事務員「……それはっ……就職もしないで、大学にもいかないで、途方に暮れてた私を社長が拾ってくれたから……人よりも覚えの悪い私を、辛抱強く育ててくれたから……ッ」

つかさ「辛抱強かったのはアタシじゃなくてお前だろ?他に事務員で雇ったヤツはみんな半年持たないで辞めてったからな……まっ、口が悪いしな、アタシは」
以下略 AAS



702: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:00:20.33 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……懐かしいな。お前がこの事務所に来てくれてもう6年……最初は頼りなかったが、立派に成長して、今じゃアタシの右腕だ。お前がいなきゃ、この事務所は成り立たなかったよ」

事務員「……子供の頃……Reppuの……桐生社長のアイドル姿に憧れて……」

事務員「それ以来アイドルになりたかった……中学からは色んな事務所に応募して、養成所にも行って……けど、芽は出なかった……私には、華が無かったから……」
以下略 AAS



703: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:03:30.34 ID:+xq2CPsf0
事務員「それで気付いた頃には19歳……周りの友達はみんな進学か就職してて……けどそんな時、RUNWAYでアイドル募集してるのを知って」

つかさ「ああ……」

事務員「社長は、私をオーディションまで進めてくれた。社長の前で全力で歌って……そこで社長がはっきり無理だって言ってくれたお陰で、私はアイドルの道を諦めることが出来たんです」
以下略 AAS



704: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:07:40.30 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……オーディションをした結果だよ。あの時点でお前の歌を聴いて、アイドルとして活躍するのは無理でも……お前は努力を続ける事が出来る、根性が座ったヤツだって、わかったからだ」

事務員「……全部、社長のお陰なんですよ。アイドルを目指して努力出来たのもアイドル桐生つかささんに憧れたからだし、事務員にしてもらって頑張ってこられたのも、社長が見捨てないでいてくれたからです」


以下略 AAS



705: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:11:56.47 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……」
ギュッ

事務員「……!」

以下略 AAS



706: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:14:42.88 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……お前……」

事務員「私は、知ってます……!あの人が初めて事務所に来た時……名刺を預かったのは私だったし、最初からあの人は怖かったから……」

事務員「調べれば調べるほど出てくるのは怖い噂ばっかり……それは社長だって知らないはずはないのに……どうしてこんな人事務所に置いとくんだろうって、私ずっと思ってました……」
以下略 AAS



707: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:18:03.96 ID:+xq2CPsf0
事務員「確かに……リリィちゃんと話してる時は優しいお兄さんだったかもしれません。佐藤さん達や李衣菜ちゃん達にも慕われてたかもしれません。私が思ってたよりかは悪い人じゃなかったのかもしれません」

事務員「……けど」

事務員「けど、結局はあの人はあんな事件を起こして、苦しむのは周りの人たちじゃないですか……!」
以下略 AAS



708: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2020/05/17(日) 23:21:10.69 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……結局、あいつの素性を知った上であいつを雇うと決めたのはアタシで、アイツを御せなかったのもアタシに力が無かったからだ」

つかさ「退職金は十分に出す。必要なら次の仕事の斡旋もする」

つかさ「だから……アイツを、他人を恨みながら生きていくようなマネはしないでくれ」
以下略 AAS



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