36: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 20:29:00.94 ID:1fxqXa9+0
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風が何の気なしに言った言葉を、夏凛が呆れた表情で否定する。
「は?私、入部するなんて一言も言ってないけど」
「へ?入部しないの?」
「当然よ。勇者は遊びじゃないの。こんな素人集団、だれが入部するもんですか」
そんな風と夏凛のやり取りを聞いていた友奈の表情に、悪魔的な笑みが浮かんだ。
「なら、こういうのはどうじゃ?今日、この後わしと夏凛がタイマンを張る。
夏凛が勝てば、今後のバーテックスとのケンカの指揮は、夏凛に一任する。
その代わりわしが勝ったら、大人しく勇者部に入部してもらうぜ。
雑用としてコキ使ってやるから、覚悟せえよ?」
「面白そうじゃない。その挑戦、受けて立つわよ」
完全に戦闘態勢に入った友奈と夏凛。
東郷は友奈に不安げな表情で語りかける。
「だ、ダメだよ友奈ちゃん。せっかく仲間が増えたんだから、仲良くしないと…」
「東郷、お前の言いたいことも分かる。じゃがの、ああいう輩は一度、痛い目に遭わせんと理解しあえんのじゃ。
拳と拳で…まぁ、あいつの場合は剣じゃが、とにかく拳と剣を交えんと分かりあえん奴もいるっちゅう事じゃ」
友奈は得意げな表情で、そう断言するのだった。
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