【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第二章【天華百剣】
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80: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2018/06/12(火) 14:08:43.87 ID:dM7WlOBF0
「二階です」


店内は思いの外繁盛していた。身なりを見るに、客の殆どは富裕層だろう
確か明治に入って牛肉が流行りになったんだっけ。すき焼きを食ってる風刺画を教科書で見た覚えがあるが、ステーキはどうだったろうか?


時雨「……提督、見た?」

( T)「ああ……」


ある一席に、食後の珈琲が運ばれる。それと同じく、『シュガーポット』も
丸テーブルに着く偉そうな燕尾服と口髭の中年男性と、ケバケバしい装飾品で着飾った一回り若く見える妻と思わしき女性は
中に入った『角砂糖』を奪い合うかのように、カップへと投げ入れていく。何度も、何個も


( T)「『仮面ライダーアマゾンズ』を思い出すね……バケモノ共の秘密の食堂か」

時雨「小夜は?」

( T)「ここに入ってから気配がしない。逸れたか……もしくは禍憑が現れたか、だ」


時雨は小さく舌打ちを漏らす。そもそも、これだけ目立つ建物が何故今まで見つからなかったのだろう……か?


(;T)「時雨」

時雨「て、提督も……?」


この場所に踏み込んで、中に深く入り込んで俺達はようやく異常に気が付いた
俺はこの建物をなんと認識した?あの奇妙奇天烈な外装を見てなんと?『洋食屋』だと!?
百歩譲ってもあり得ない。そもそも、あれだけ近くにあって言われるまで『目に入ってないワケが無い』!!
確かに不快感はあった。それでも俺達はすんなりと『洋食屋』と認識し、まんまと建物内に入ったのだ

誰の仕業か?決まっている。『禍憑』以外ありえない


(;T)「……クソが」


敵の用意周到さか、それともテメー自身の迂闊さか。口からは自然と悪態が漏れた
いくら禍憑をぶっ殺せると言っても、俺達は暴力以外の対処法を知らない。超常の力を秘めた巫魂を持ち合わせてはいない
どこかの航空母艦が言ってたっけか、『慢心は禁物』と。『地獄』と名の付く鎮守府の提督がこのザマか!!


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