1: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:13:01.24 ID:ody6pytu0
〜夜・たるき亭にて〜
小鳥「ええ、もういいんです。一生私は独り身ですよ。負け犬、いや負けぴよ確定なんです。」
プロデューサー(以下P)「負けぴよって・・・。とにかく元気出してください。ほら、これ美味いですよ。」
小鳥「はいはいありがとうございます。めんどくさい女ですみませんね、ええ。」
P「気にしなくていいですって。あ、ビール追加で頼みますか?」
小鳥「日本酒でお願いします。うう…」
千鶴「荒れてますわね、何があったんですの。たしか、音無さんは昨日…」
あずさ「高校時代の同級生と偶然再開して、食事のお申し込み。デートのお誘いだって本人張り切って出掛けていった。ここまでは知ってるわよね?」
千鶴「ええ、莉緒さんや歌織さんが頑張ってって大騒ぎしていたのはわたくしも見てましたから。あの荒れようだと上手くいかなかったんですのね。」
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2: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:16:51.84 ID:ody6pytu0
あずさ「そういうのならまだ良かったんでしょうけど。その同級生の方から『今の生活不安じゃない?それを解消する為に、いい方法があるんだけど』なんて言われたらしくて。」
千鶴「マルチ、というやつでしたのね。音無さんもお気の毒に。」
3: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:24:07.15 ID:ody6pytu0
千鶴「やれやれ。音無さんがお酒が入ると愚痴っぽくなるのは毎度のことですけど、今回は特にひどいですわね。プロデューサーも大変ですこと。」
あずさ「本当にね。絶対上手くいくなんて無責任に応援したりして、悪い事しちゃったわ。」
千鶴「それは、占いの結果ですの?」
4: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:29:44.94 ID:ody6pytu0
小鳥「うう、私ってそんなにチョロいように見えるんですかね。これでも事務所じゃお姉さん出来てたつもりなのに。」
P「大丈夫ですよ、ちゃんと分かってますから。今回だってしっかり断ったんでしょう?」
5: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:39:45.83 ID:ody6pytu0
千鶴「それって、音無さんも同じなのではなくて?」
あずさ「あらあら、どうしてそんな事を?嘘を教えたら占いにならないじゃない。」
あずさ「私はあくまでも『その時の』音無さんの運勢を占ってあげただけだわ。」
6: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:42:50.50 ID:ody6pytu0
千鶴「…音無さんは大丈夫です、すぐ立ち直りますわ。あの人ならいつかまた、いいお話があるでしょう。」
あずさ「そうね、私もそう思うわ。」
千鶴「でも多分、上手くいかない。そしてまた、今日のようにプロデューサー相手に愚痴をこぼして。」
7: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:45:31.94 ID:ody6pytu0
小鳥「お二人とも、飲んでますか〜?パーっといきましょパーっと。」
あずさ「あらあら。はいはいすみません、千鶴ちゃんとばっかりお喋りしてて。」
小鳥「ウッヒョー、二人だけの世界ですか、いいですねー・・・ズルいですよ、あたしのこともかまってください!」
8: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:50:31.78 ID:ody6pytu0
P「千鶴さん、どうかしましたか?すみません、音無さんがあんな調子で。」
千鶴「いえ、それは平気ですわ。ただちょっと、色んな人がいるなって思ってましたの。」
P「色んな人?」
9: ◆UEry/CPoDk[sage saga]
2018/06/10(日) 18:52:16.07 ID:ody6pytu0
P「よし。じゃ、オレも飲むとするかな。」
小鳥「お、いっちゃいます?……おお、いい飲みっぷり。ふふ、ありがとうございます。これからもずっと、いい同僚でいて下さいね?」
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