【バンドリ】湊友希那「にゃーんちゃん、にゃーん」
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8:名無しNIPPER[sage]
2018/06/10(日) 11:36:19.52 ID:W3NTtEvY0
――後日 友希那の部屋――
リサ「ゆーきな☆」
友希那「いらっしゃい、リサ。突然遊びに来たいだなんて、珍しいわね」
リサ「うん、ちょっとね。友希那に見てもらいたいものがあって」
友希那「見てもらいたいもの?」
リサ「じゃーん。見て見て、コレ」
友希那「猫耳……ね」
リサ「そうそう。これを、アタシの頭に装着っ」
リサ「どう、友希那? 撫でくり回したくならない?」
友希那「…………」
リサ「あれ? 友希那?」
友希那「……リサ、あなたは何も分かっていないわ」
リサ「え?」
友希那「猫の魂というものは、そういった即物的なモノに宿るんじゃないの」
友希那「去年、みんなで私の誕生日を祝ってくれたでしょ? その時の紗夜の姿を思い出して」
友希那「あの出会い頭の『フシャーッ』。あれこそ猫よ。気高くあり、何人たりともを寄せつけぬ孤高の野良。それでも気まぐれに、例えば降りしきる痛みの雨の中、ただ雨宿りをするためだけの一過性の関係として身を寄せ合うことは許してくれるんだろうと思わされる姿そのものよ」
友希那「私が考えうる中で、あの子が一番の猫よ」
友希那「犬派でありながらもこうまで猫の心情を理解し、そしてロゼリアの中で最初にそれを実践する姿……。もちろん仲間として、そしてミュージシャンとして紗夜に対する尊敬の念はあった。でも、あれからはさらに紗夜に対して敬意を持つようになったわ」
友希那「あなたもそれを理解して私の誕生日を祝ってくれたんだと思っていたんだけど……どうやら私の思い違いだったようね」
リサ「う……ごめんね、友希那……」
リサ(こうすればもっと友希那に喜んでもらえると思ったけど……逆効果だったかな……)
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