勇者「信じて送り出した僧侶が触手に侵食されてるなんて……」
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32:名無しNIPPER[saga]
2018/06/25(月) 19:45:10.85 ID:TyuFrRgj0
魔王「でも仕事をする気が起きたんだろう」

勇者「…………」

魔王「……分からんでもない。夜に一人、水の音だけ聞いておれば、思い出したくないことでも思い出す」

勇者「テメェ――ッ!」

魔王「分かってるッ!!」

勇者「!」

魔王「……自分のしたことを棚に上げてるのは分かってる。ただ聞け」

勇者「…………」

魔王「古の協定を破ったのも、大陸に魔物を放ったのも、我ではない」

勇者「この期に及んで何を……」

魔王「我は魔王ではない」

勇者「それ以上ふざけたことを抜かすなら、本当に叩っ斬る」

魔王「ふざけているように見えるなら斬ればいい」

勇者「…………」

魔王「側近が我を魔王と呼ぶのはな、王家の人間がすべて『霧』にやられたからだ」

勇者「!」

魔王「……そりゃ俺だって継承権持ってるけどさ。第五位だぞ、最下位だぞ。そもそも継承されようが、国ごと無いんだから。王と配下一人の国って笑えないか?」

勇者「……知らねえよ……!」

魔王「……こんなこと言って言い訳しているように見えるかもしれん。けど、私は侵攻反対派筆頭だったんだ。まあ、こんなガキの戯言に賛同する者が居なかっただけだがな」

勇者「うるせえつってんだろ!!」

魔王「人の話は全部聞けよ!!」

勇者「話せとも言ってねえ、聞きたくもねえ!!」

魔王「…………っ」

勇者「寝る」

魔王「食器は!?」

勇者「テメェが洗え……もう知るか……」

魔王「……そうかよ」


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