7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/06/09(土) 23:57:34.91 ID:DIKu5dC60
リゼ「なあシャロ、もしかして無理してないか」
シャロ「えっ」
リゼ「私の勝手な想像だが、ずっと働き詰めなんだろ。バイトを減らすことも考えた方がいいんじゃないか? 身体を壊したら元も子もないぞ」
シャロ「でも、生活が懸かってるので……。バイトの給料が下がっちゃったんです。だから他で埋め合わせしないと」
リゼ「そうだったのか。なんで下がったんだ?」
シャロ「最近、正社員と非正規社員の賃金格差をなくそうって話になってるじゃないですか」
リゼ「ああ、そうらしいな」
シャロ「私の働いてる所でも、それが行われたんです。でも……」
シャロ「正社員の賃金を非正規社員と同じにする、という方法で格差がなくなっちゃって」
リゼ「なんだそれは。酷いな」
シャロ「それで、正社員の人たちが怒ってしまって。『バイトより働いてるのに、なんで正社員だけが損をするんだ』って」
リゼ「……まあ、そうなるか」
シャロ「でも店側も、バイトの給料を正社員並みに上げる余裕はない、けど人手は足りてないからバイトを減らす、ってこともできなくて」
シャロ「結局、バイトの給料も下げて、正社員とバイトの両方が損をするからいいでしょ、ってことになって」
リゼ「あ、あまりに酷すぎるな……。結局、格差なくなってないし……。そんな所、辞めた方がいいんじゃないか?」
シャロ「私も辞めたいです。でも、今や高校生や高卒、Fラン大卒が働ける所なんて、どこもそんな感じなんですよ。だから逃げ場がなくて」
シャロ「さっきので納得する正社員もおかしいんですけど、その人たちも、まともな転職先がないのをわかってるんでしょうね」
リゼ「今の世の中はそんなことになっていたのか。ラビットハウスだけに居るとわからないもんだな」
リゼ「でも、それなら猶更、息抜きが必要だろ」
リゼ「今日はバイト休みか? 久し振りにラビットハウスに来ないか。ココアたちも寂しがってるぞ」
シャロ「そうですね……たまには」
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