九頭竜八一「風呂から上がったら、揉んでやる」夜叉神天衣「……えっ?」
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名無しNIPPER
[sage]
2018/06/08(金) 01:17:52.66 ID:PCyqDion0
特別と言われて、また身体の芯が熱くなる。
それにこうして同衾するのは初めてだと言う。
初めて。実にいい響きだ。嬉しくなる。
天衣「お漏らしし合うのも、私が初めて?」
その質問に対する返答はなかった。
既に八一は夢の中。
てっきりこれから『バイ矢倉』を服用して、朝まで私の幼い『穴熊』に『九頭竜ワクチン』を『ゴキゲン中出し』するつもりかと思いきや、すやすやと穏やかな寝息が聞こえてきた。
それでも良かった。天衣は満足していた。
そっと、布団の中で八一の手を握る。
指を絡めて、そのしなやかな指を絡める。
彼の指先に触れていると、昔の記憶が蘇った。
良い駒音を鳴らす為に。
駒の置き方を教わった。
あの日の思い出。
それ以前から、私は八一先生の虜だった。
父親が惚れ込んだ、若き天才。
私はその竜王の、二番弟子。
そんな彼に対するこの感情がいったい何なのかは今のところ定かではないが、それでも今現在、はっきりとわかることがある。
天衣「私は……先生の特別で、一番」
それだけで、大駒一つ分。
いや、確実に二つ分は。
強くなれた、そんな気がしたのだった。
【りゅうおうの二番弟子のおけいこ!】
FIN
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