242:1[saga]
2018/06/11(月) 23:46:46.59 ID:I+t0YjPI0
岡部「まゆりよ。お前の痛みは、想像を絶するものだ。だから俺はもはや、お前が死ぬのを止めはしない。むろん俺を殺すこともな」
岡部「だが、ひとつだけ頼みがある。聞いてくれるか?」
まゆり「……うーん」
まゆり「いいよ。いっこだけなら」
岡部「フッ……」
唇が、わなわなと震えた。
岡部「ならば聴け!!椎名まゆりよッ!!!」
岡部「俺は必ずお前を救う!! お前が今苦しんでいる全てを、跡形も無く消し去ってやることを約束しよう!! 悪夢も何もかも、俺が絶ち切ってやる!!」
岡部「俺は今からある場所へ行く!! そして帰ってきたら、殺すなりなんなりすればいい!!あまりの己の幸せに、そんなことをする気も起こらんだろうがな!!だから!、だからっ……」
岡部「少しだけ、待っていてくれ……。必ずお前を救うから……」
最後の方は、かすれた声しか出なかった。
悪いのは全て俺だ。
だがもう謝らない。それに何の意味も無い。
皆を幸せにすることこそが、俺に許された唯一の謝罪なのだ。
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