25:名無しNIPPER[saga]
2018/06/22(金) 09:18:22.28 ID:6Ppi0VhGO
青年「では、この琴を」
青年から渡された琴は、雲母石でできていた。ピンと張り詰めた弦を弾く。ポロン、と優しい音。もう一度。ポロン
青年「そう、良い調子だ」
琴の優しさに反駁するが如く、ハゲの男根は火を噴き暴れ出す。最後のあがき。亀頭の先から溶岩が滴り落ちる。その度に、気も失せるほどの痛みがハゲを襲った。
ハゲ「グッ……ヌッ……!」
痛みに耐え切れず、男根を掴もうとするハゲ。彼の手を抑えたのは、青年だった。
青年「私にも、手伝わせてほしい」
ハゲの男根を握りしめた青年。たちまち肉の焼ける音と煙が昇り立つ。しかし、彼は涼しげな表情で上へ下へ、手を動かす。
ハゲ「ヌッ……! ヌッ……!」
青年「恨みも憎しみもない世界を創ろう」
ついにハゲの男根から一筋の汁が放たれた。
それは乳のように白く、溶岩のように熱い汁だった。
世界を変える一雫。
ハゲ「心なしか、スッキリした気がする」
青年「君が抱いた怒り。それは私を倒しながら世界を救えなかった自責の念だろう」
ハゲ「魔王、貴殿はずっと待っていたのか」
青年「ああ。数百年、数千年、数万年。気が遠くなるほどの時間をかけてね……」
ハゲ「ようやく、か」
青年「ようやく、だ」
この日、世界は真っ白な闇に包まれた。
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