133:名無しNIPPER[sage sage]
2018/07/02(月) 00:58:20.70 ID:C+NOR3FR0
やがて、球体の中から出てきたのはボロボロの古びた仮面だった。
善子「こいつが…元凶」
善子は短剣を仮面に突き刺そうとした。
「マテ…モシココデ…ワタシヲコワシタラ…オマエタチモ…ミチヅレダ」
「ココハ…ワタシノ…クウソウノヨウナ…セカイダ…」
「ワタシガ…キエルトトモニ…コノセカイハ…キエルノダ」
梨子「う、嘘・・・」
「タノシマセテ…モラッタ…」
善子「・・・」
善子「梨子、早く鐘へ向かって」
梨子「善子ちゃん、だめだよ!」
善子「平気。ダイヤや果南、鞠莉、千歌に曜に梨子、そしてルビィとずら丸」
善子「私はみんなとAqoursをやってこれて幸せだった」
善子「でも、もう戻らない」
善子「私はもう何も出来ない…」
梨子「わ、私も」
善子「あなたは作曲ができるでしょ」
善子「みんなのために…犠牲者のために…追悼の曲を作って」
善子「何も出来ない私より、梨子に任せたい」
善子「だから…あなたは鐘を鳴らして元の世界に戻って」
梨子「善子ちゃん…」
善子「早く!」
梨子「うっ…今まで…ありがとう…楽しかったよ…」
善子「私もよ!さよならリリー」
梨子は鐘に向かって走り出した。
目には涙が溢れ、今にも泣き叫びたかった。だが、それを我慢し走り続けた。
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