【シュタインズ・ゲート】紅莉栖「既成概念のメタフィクション」-SS速報VIP

【シュタインズ・ゲート】紅莉栖「既成概念のメタフィクション」

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48: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:53:01.20 ID:zf1EiWAw0
助手が指で示した方向へと視線をやる。

岡部「なあ、助手？」

紅莉栖「うん？」

49: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:54:26.74 ID:zf1EiWAw0
紅莉栖「全高59m。全長、全幅は……書いてないわね。全高が中途半端なのはおそらく航空法の兼ね合い」

パンフレットに目を通しながら助手が説明をしてくる。59mというとラジ館よりも13m高いのか。

しかしラジ館と比較すると奥行と長さもこちらの方が長く、まるでフェイリスの自宅である“秋葉原タイムズタワー”を初めて訪れたときのような気持ちになった。

以下略 AAS

50: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:56:55.67 ID:zf1EiWAw0
紅莉栖「さっきからビビりすぎ」

岡部「お前は怖くないのか？」

紅莉栖「当たり前でしょ。そりゃ扁桃体が反応していくらか体の反応はでるでしょうけど。

以下略 AAS

51: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:58:41.42 ID:zf1EiWAw0
タワー・オブ・ホラー”。1990年代、骨とう品収集家のロウタワー8世によって建造された、ホテルを模したアトラクション。

彼はアフリカの部族から“ムシーバ・レーテ”と呼ばれる偶像を強奪。部族からは“呪いが降りかかるぞ”と忠告を受けたが彼はそれを信じていなかった。

ある日、彼はエレベーターで“ムシーバ・レーテ”を彼の自室である最上階に運んでいた。

以下略 AAS

52: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 17:00:46.94 ID:zf1EiWAw0
岡部「ふむ……あれはアヌビス神か。おお！　これはポセイドンが振るっていたというトリアイナではないか！　ロウタワー8世なかなかいい趣味をしている」

紅莉栖「はいはい、厨二病、厨二病。あんた、ほんとこういうの好きよね」

待機列を進むと少し開けた部屋に通された。中央には“ムシーバ・レーテ”が鎮座している。

以下略 AAS

53: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 17:02:03.75 ID:zf1EiWAw0
ロウタワー？『“ムシーバ・レーテ”の呪いは本物だった。
　　　　　　　　　　お前たちはこれ以上踏み込むな……私のように……ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』

轟音が鳴り響き、録音が終わると同時にそれまでそこにあった“ムシーバ・レーテ”が消えていた。

以下略 AAS

54: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 17:03:44.90 ID:zf1EiWAw0
ガイドのお姉さん『それでは、エレベーターを出発させていただきます』

座席が全て埋まったため、ガイドのお姉さんの声とともに入場口が閉じられる。

部屋が暗くなる。

以下略 AAS

55: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 17:04:50.86 ID:zf1EiWAw0
岡部「おお」

思わぬ絶景に息を呑む。思っていた通り遠くまでよく見えるがこの瞬間はそれが功をなしていた。

そう、“この”瞬間までは。

以下略 AAS

56: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 17:07:26.81 ID:zf1EiWAw0
*

それから、“センター・オブ・ジ・ガイア”と呼ばれるジェットコースターや“シンディージョーンズ”の、まあ、これもジェットコースターに乗った。

“タワー・オブ・ホラー”に続き非日常的体験が連続したせいか気持ちが浮ついていた。これがネズミの国効果か。

以下略 AAS

57: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 17:09:29.42 ID:zf1EiWAw0
紅莉栖「その、岡部はどうだった？」

岡部「俺か？　俺は……そうだな。うむ、たまにはこういうこともわるくないとおもえた」

照れくさくてつい棒読みのように言ってしまう。

以下略 AAS

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