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2018/06/02(土) 12:53:21.23 ID:yly8BakH0
まどか「どうして……
どうしてなの……」
勝てない……
かけがえのない友達を救う為に、その友の制止を振り切ってまで桃色の髪の少女は力を手に入れることを願った。
ほむら「また……
私はまどかを……!」
ワルプルギス『ウフフフフ…! アハハハハハハ!!』
しかし、彼女達に立ちふさがる巨大な魔女『ワルプルギスの夜』はその力を持ってしても勝てる相手ではなかった。
いや、方法はあったのだ。
まどかがその方法を使っていれば勝てたことを、彼女の黒い髪の友達『暁美ほむら』は知っている。
だが、ほむらはその結末を望まない。
まどかは『今回は』その方法は使わなかった、それで勝てればまだ僅かながらの希望はあったのだ。
キュゥべえ「鹿目まどか、君が悪かったのさ
。
君の願いを確かに僕は叶えてあげた。
途方もない願いでも叶う、君との契約をね。」
白いぬいぐるみのような小動物。
コレが彼女の願いを叶え、力を与えた張本人であった。
キュゥべえ「でも、その願いは僕ひとりに聞かせても仕方のないものだった。
また別の誰かに聞いてもらわなければならなかった、それは誰の耳にも届かなかった。」
まどか「だって…! だって……!」
キュゥべえ「僕にだけ頼めば、結末は変わったかもしれない。
だけど、その願いは僕にとっては最高の選択だったよ?
そんな願いでは、絶対にワルプルギスの夜を倒すことは叶わなかっただろうからね。」
そう、この生き物は彼女達が負けることを望んでいた。
味方ではないのだ。
ほむら「くぅ……!」
どうしようも出来ない状況に涙が流れた。
もうどんな理屈や感情をぶつけても、希望はやってこない。
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