12: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/05/29(火) 23:38:10.07 ID:OrKBncO/0
ならば、そろそろ覚悟を決める頃だ
石橋は十分に叩いた、これ以上叩いたら壊れてしまう可能性だってある
問題は確かにある、魔力不足による転移の失敗
だが力を尽くし、僕に用意できる限り最大の火力を用いることによって
僕は、自身の異世界転移を実現してみせようではないか
僕は、ホームセンターに行き全財産を使って灯油を買い込んだ
そして、夜を待ち人々が眠りにつくのを見計らい
僕の部屋を起点に、町中に灯油をまいて歩いた
何時間もかかったが、労力に見合う成果は得られるであろうと僕は確信していた
そして、日が昇り始めるのと同時に
僕は、僕の部屋に火を放つ
ほんの一瞬で、僕の部屋は真っ赤に染まる
窓の外に視界を向ける
日の光とは異なる揺らめいた赤色が走っていく
街に広がっていくその様は、まるでドミノ倒しみたいでとても綺麗だ
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