13: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/05/29(火) 19:17:26.97 ID:X1ZFxUTf0
抵抗しようにも腕は抑えられ、足は片桐早苗に届かない。
血液がゴボゴボと泡立つような音がした。
視界は暗くなっていく。
彼は、片桐早苗の表情を想像した。
ほんのり上気した頬。
自分を見つめている、あの、とろんとした瞳。
しっとりと潤う、ちいさな唇。
耳が最後に、彼女の息遣いをとらえた。
彼にとって、それは幸福な瞬間だった。
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