【たぬき】城ヶ崎美嘉「腹ぺこ悪魔とまんぷく小悪魔」
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62: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 03:40:41.88 ID:EFGwLI3E0


 ハンドルを握りながら、プロデューサーは楽しそうだった。
 指がゆるやかなリズムを刻んでいた。いつか聞いたという歌のものだろうか。

「一発だった。夢中だったよ。ひねくれた考えなんて全部吹き飛んだ。本物ってこういうものかって」
「本物……」
「歌手とかの道もあったかもしれないとは思う。でも、アイドルじゃなきゃいけなかった。理由があるんだ。
 ともあれ、そこからはもうまっしぐらで今に至るわけよ」

 言い終えて、今更のように苦笑する。

「こんなこと話すのは美嘉が初めてだ。なんでだろうな、話しやすいのかな?
 ……まあ忘れてくれ。おっさんの自分語りなんてマトモに聞くもんじゃないわ」




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