12: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/05/28(月) 18:49:11.01 ID:eC2l/XLI0
「次は命令だ……両手をはなして、大人しく帰んな」
それでも、男は動けなかった。
だから、向井拓海は動いた。
首を曲げて、自分を拘束している筋肉質な腕を噛んだ。
それは非力な婦女子が、苦し紛れにやったことではなかった。
肉食獣のように。
向井拓海は牙を立てて、食い千切った。
肌の黒い男は顔を歪めて、拘束を解いた。
猛獣を離してしまった。
向井拓海は男の頭を無造作にひっつかんで、
ワゴンの窓に叩きつけた。
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