【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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295: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/14(土) 22:57:46.08 ID:ZxPhTSO60


小梅「……え?」

エリカ「どうしたのよ。そんな意外そうな顔して」

小梅「てっきり断られるかと……」



素気無く断られるかよくて『あ、あんたと友達になんてならないんだからねっ!!』みたいなツンデレムーブが関の山かと思っていたのに……



エリカ「なんでよ」

小梅「だってみほさんがあんなに友達だって言ってるのに一向に友達じゃないって言ってますし……」

エリカ「言ったでしょ。あの子とはライバルであって友達なんかじゃないって」



にしたって一年以上付き合いのあるみほさんを差し置いて私が友達になれるだなんて……



小梅「それに……」

エリカ「それに?」

小梅「……私逸見さんを誤解で悪者扱いしましたし」



正確には誤解と嫉妬で。

逸見さんを穿った目で見て一方的に悪だと決めつけた。

責められたって仕方がない。友だちになりたいだなんて恥知らずだと言われても仕方がない事をした。

だってのに逸見さんはまるで気にした様子ではなく、



エリカ「ああ、あれ?別に気にしてなんかいないわよ?」

小梅「で、でも……」


一歩間違えていれば私は二人の関係だけじゃなく、逸見さんの立場すら悪くしていたのに。


エリカ「自分の行動ががどんな印象を与えるかぐらいわかってる。その上で、私は私のやりたいようにしてるの」

小梅「……」

エリカ「自分のやりたいことを抑え込んで周りに阿るだなんて真似冗談じゃないわ。私はやりたい事が、目指すべき目標があるから黒森峰に来たのよ」

小梅「逸見さん……」

エリカ「だからあなたも気にしないで」



……ああそうか、これが、これこそがみほさんが逸見さんを慕っている理由なんだ。

逸見さんは誰かに振り回されない。

自分の事を信じているんだ。

だから、揺らがない。

だから、誰かに手を差し伸べられる。

だからこそ、こんなにも強い人なんだ。

誤解と嫉妬の紆余曲折の末に、私はようやく逸見さんを理解することができたのかもしれない。






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